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中性脂肪の基準値は50〜150mg/dlです。よって中性脂肪の低値は50mg/dl以下を指します。中性脂肪の値が50〜30mg/dlが軽度の低値、30mg/dl以下は高度の低値です。中性脂肪の値が低値を示すことで考えられる疾患は、下垂体機能低下症、副腎不全、無βリポタンパク白血症、重症肝障害、拒食症、他の重症疾患に伴う栄養摂取不良や吸収不良症候群、甲状腺機能亢進症などがあります。中性脂肪が低値を示す要因としては、先天的なもの、産生材料不足などに伴う産生低下、消費や分解・異化の亢進例が考えられます。しかし、皮下脂肪が増え肥満に進行しつつある場合や女性の体の変調などにおいても中性脂肪は低値を示す場合もあり、中性脂肪の値だけで判断はできないとされています。
中性脂肪やコレステロールなどの脂質は血液にのって全身の組織や細胞に運ばれていくのですが、肝臓においてその形をアポタンパクというタンパク質とリン脂質とでできたリポタンパクという形に変えて全身に運ばれていきます。このリポタンパクに変身することで、中性脂肪やコレステロールなどの脂質は水に溶けるというになり、血液やリンパ液を介して全身の細胞に運ばれることができます。エネルギーとして利用されなかった中性脂肪は脂肪細胞に蓄積されます。中性脂肪が低値を示す場合、中性脂肪が少ない場合はエネルギーが不足する状態になるわけですから、さまざまな障害が出てきます。例えば、中性脂肪が低値だと肝臓においてリポタンパクに変わることができなかったりすると、体にエネルギーがいきわたりません。中性脂肪は高いと危険ではありますが、低値すぎるのも問題です。
中性脂肪値を正確に調べるには、食後できれば16時間以上、最低でも12時間経ってからというのが原則です。なぜなら、血液中の中性脂肪は食後一時的に高くなるからです。中性脂肪値を正確に把握する場合は原則を守りましょう。その原則のもとで何度調べても低値を示す場合は病気の心配はないとされています。また、最近問題になっているのは、食後高脂血症です。これは食後高い値を示した中性脂肪が12時間経ってももとに戻らなくなったり、食後の中性脂肪値が異常に高くなったりすることです。最近の研究においては、この食後高脂血症も動脈硬化の原因になることが分かってきました。
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