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人間の体に吸収された炭水化物や脂肪は、人間の活動のエネルギーとなります。その余ったエネルギーは脂肪として人間の体に蓄えられるのですが、これを中性脂肪とよんでいます。中性脂肪は別名トリグリセリドともいい、脂肪酸とグリセロールという物質が結びついてできています。中性脂肪は、脂肪分が小腸で分解・吸収され、中性脂肪として体内に蓄積されるものと、炭水化物が肝臓で中性脂肪に変わり体内に蓄積されるものがあります。部位によって皮下脂肪や内臓脂肪などと分類されて呼ばれていますが、いずれも中性脂肪が蓄積されてできたものです。近年の研究によって、中性脂肪が過剰になったり、過少になると脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインのバランスが崩れ、ホルモンの分泌や免疫系、血液の状態などさまざまな障害の原因になることが報告されています。
余分なエネルギーを貯めこんだ結果の中性脂肪。中性脂肪を減らすための商品や手段はさまざまPRされていますが、中性脂肪には人間が生きていくための大切な役割があるのです。どのような役割があるかというと、食物などからエネルギーが摂取できない状態の時、中性脂肪は遊離脂肪酸という物質に分解され、血液を通して全身に運ばれます。そうすることで体内の細胞が正常に機能するためのエネルギー源となるのです。また、中性脂肪は皮下脂肪として、体の体温調節を行います。さらに、体の中の臓器を外部の衝撃から守る働きがあります。皮膚だけではそれは不可能ですね。中性脂肪には臓器を一定の位置に固定するという役割も担っています。
人間にとって大切な役割を担う中性脂肪ですが、それが過剰になったり、過少になったりするとさまざまな障害を引き起こします。中性脂肪値が高くなるとなかなか分解できなくなり、エネルギーに変換できなくなります。エネルギーになれない中性脂肪は、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やしていき、高脂血症に発展する可能性がでてきます。高脂血症は動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、糖尿病などさまざまな生活習慣病の原因になります。さらに、循環器系疾患の大きな原因になることもわかっています。中性脂肪値が高いまま放置しておくとどうなってしまうのかを理解し、取り返しのつかないことにならないうちに生活習慣や食事を改善していきましょう。
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